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きみと、波にのれたら 感想【ネタバレ無】

『10年20年、ひな子がおばあさんになっても、ずっとずっと。』

 

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こんにちは、観たいなーと思っていながらなかなか観に行かないままもうすぐ上映終了してしまうのを知り、急いで観に行った「きみと、波にのれたら」についての感想です。

 

あらすじを簡単に述べると、サーフィン好き女子大生ひな子と消防士である港の2人を描いた物語で、予告では幸せな2人に突然港の死によって別れが訪れるが、ひな子がある歌を歌うことによって、水の中に死んだはずの港が現れ…そんなお話です。

前回の天気の子でも水の表現良かったとか言ってますが、この映画でも水は密接に繋がっています。海(特に波)、消防、ドリップコーヒーなどなどいろいろなところで水の表現が使われていてそのどれもが良い、観ていただければわかると思いますがこだわりを感じました。

 2人の出会いから別れまで思っていた以上に丁寧に描かれていました。出会いは火事なんですけれど、港たち消防士の描写が細かかったです、訓練とか出動シーンとか、とにかくしっかり描写してるなーと感じました。

映画前半の出会ってからは超あまあま。この映画を観て気がついたんですが、私は恋愛モノというかあまい映像"魅せ"られるだけでも満足できそうなくらい好きなのでは?という考えを持ち始めてます(さすがに前半部分だけでは映画として物足りないでしょうけど)。その辺りの描写が受け付けない人もいるかもしれませんね。

また途中、2人が歌を歌いながらひたすらラブラブな映像魅せるシーンがあるんですが、こちら公式がYouTubeにあげてます、ぜひ観てみてください。どうやって録ったんだろうと思うとともに、この2人絶対顔合わせながらにこにこして歌ってるんだろうな~~っというのが容易に想像出来ます、2人だったらどんな荒波でも乗り越えていける、そんな気がしてきます。

 


『きみと、波にのれたら』港&ひな子の歌シーン

 (こういう歌に乗せながらの日常シーン好き)

 

この辺りの2人の良い関係を観れば観るほど後半が辛くなってきます。

港という大切な存在がいなくなり丘の上だけでなく自分が得意としていた海の波にさえのらなく(のれなく)なってしまう。明るい性格のひな子だからこそ沈んでいるシーンが際立ちます。

港との突然の別れ、水の中にふたたびひな子の目の前に姿を現われた理由、ひな子は今後どうしていくのか。また港の死のあとから港の後輩である山葵と妹の洋子の描写も多くなっていきますが2人の関係性にも変化が訪れていきます。なにをやっても上手な港に対して上手くいかない山葵、でも、だからこそ人を救うことが出来ることもあると気づく。

名前が出てくる登場人物は皆良い人ばっかりです、だからだいたいは安心して観られました。途中はらはらする部分もありますがそれはそれでこの映画の刺激になっています。こことここを繋げてくるか!みたいな部分もあったりして演出も良いものでした。ラストシーンはこれ泣かせにきてるなー感じがします(はい、泣きました)。

 

恋愛モノってほとんど観たことなくて本当に楽しめるかもわからなかったんですけど本当に面白かったです。主題歌も買いました。劇中で何回も主題歌が出てきます、ずるい。今回の感想はこの辺で、後々ネタバレ有も追記するかもしれません。

 

今回は特に読書感想文感すごそうなんですけど勘弁してください…。